B5サイズ、75ページ。ライトBL・全年齢対象。 英語版・中国語版(予定)もあり。語学学習にも最適。 英語版には、日本文化の解説もあり。 BL猫系Vtuber・ベンジーの活動の一環として、販売するよ。 まだFANBOXでは更新されていない部分も含むから、一気読みしたい勢にうってつけだ。 このBL小説をボイスドラマ化した音源も、ここだけの『収録後声優さん座談会』を含めて販売しているから、俺のお店を隅々まで探してみてくれよな！ 《STORY》 　何もかもが効率化された二〇七一年において、そこはまるで二十世紀初頭で時を止めたような、だだっ広い木造の平屋だった。 　そこには、年若き獣医にして家主のアル・カーター、十年前から助手をしている年上の科学者ドクター、ドクターが創り上げた猫の獣人ベンジャミンが暮らしていた。　 　ドクターは、ベンジャミンが生まれた事で、止まっていた人生の歯車が回り始めたような気がしていた。 　ウッドデッキのテーブルで、庭木に登るベンジャミンを眺めていると、いつものようにアルがそっと傍らにマグカップを置く。 　そして言う。「ドクター、笑うようになったね」と。何もかもが、上手くいっているように感じられた。 　だが忌まわしい過去の記憶が、ベンジャミンの無償の愛に応えることをためらわせる。アルもまた、悪夢に悩まされていた。 　家族愛、人間愛、その他にある愛、とは？ 　日常と、その先に生まれる愛をテーマに紡がれるBLボイスドラマ。 　触れることで汚れてしまう愛があるとするのなら、愛し続けることは、許されるのだろうか――？